不動産担保ローン
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Dファクトリー

ハロウィン・ウィッチ





 大都市の一週間分の電力が一気に流し込まれた。
 膨大なエネルギーがチューブを通って装置に送り込まれていく。
 水素原子ビームの粒子が衝突した時、それは起きた。
 


 フランスとスイスの国境付近
 ……そのフランス側
 
 田舎道をツートンカラーのプジョーが走っていた。
 ハンドルを握る警官のヴァーグはハンズフリーの携帯電話で興奮しながら話している。
「だから君の誤解だって! シレーネ」
 反撃の口撃がイヤフォーンを通して聞こえてくる。
「昔の俺とは違うんだ。警官だぜ?」
 その会話に気を取られた時だ。目の前に何かが飛び出してきた。
「やばい!」
 慌ててハンドルと切った!
 車は車道から逸れてとまる。
「おいおいおい! うそだろ?」
 警官は慌てて降りて飛び出した主を探す。
「だ、大丈夫か!」
 道端に倒れる黒い服を着た誰かに駆け寄る。
「しっかりしろ」
 倒れていたのは黒いワンピースを着た少女だった。傍に同じく黒い大きな帽子が転がっている。
「おい、返事をしてくれよ」
「お……た」
「なに? おい!」
「…な……す」
「何だって?」
 警官は少女の顔に耳を近づけた。
 聞こえてくる微かな声。
「おなかすいた……」
 


Trick or Witch